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黄色い涙

監督 犬童一心  公開・2007

戦争が終わったとき、8歳だった僕を元気づけてくれたのは漫画だった――から始まる本編。そしてこの原作は今は亡き永島慎二の漫画。戦後のこれから頑張っていこうよ日本!オリンピックもあるしさぁ!みたいな活気に満ちあふれていて、劇中に流れる挿入歌が懐かしい歌謡曲みたいな…私は知らない時代なので、懐かしいとか、あの頃は良かったとか思いにふけることは全くないです、むしろこんな時代があったんだという新鮮さしかないです。けどいつの時代も若者は何一つ変わってない。あの頃、夢を追い続けて、挫折し、人生の苦渋というのを初めて味わったり…それでも曲げられない信念だったり。芸術家志望の若者4人が六畳一間のアパートで騒いだり、金の工面に必死になったり(ギリギリまで追いつめられるのにバイトもせず自分の物や人の物を仕方ないと言って質屋に売るのは凄い。そこまで働かないプライド凄い。)かなり愚かな若者たちです…しかし、あんなに生き生きした生活ができるのも若者だからなのです。そらあ夢に破れたりして、結局は普通に就職するけれど、あのバカみたいに叶わないのに何かを信じてたときって一番輝いていたと思うのです。青春ってこんな風なんだな…。一度は好きに、自由とは何かを考えて愚かに行動してみることが大切だと、若さは戻ってこないから。だからこの時だけは、自由を夢見たっていいんですよね。個人的に画家志望の下川が一番きました…あれは筆を折るよ!!良い事があったと思ったら悪い事って…別に絵上手いのに。下川役の大野さんは本当に芸術家なんですけどね!嵐が出てるからこれアイドル映画だろwwと、思って見たのですが、普通になんら違和感なく、若干方言が気になる程度で、全然溶け込んでいました。六畳一間で雑魚寝する感じとかカレーぶちまけるところとか、日常のけだるさが、空気が伝わってきて、自然だなぁみたいな。映画としては、ハラハラする展開もないし物足りなさがありますが、これはただ若者達の日常の姿を見ていく感じで十分良い話です。終わった後、若干の切なさが残ります…そうだよね、現実ってみたいな。しかし漫画家の村岡は自分の信念を曲げることなく貫いたので凄いなぁ、彼は…と。まだ希望があるなという明るい未来を予想しました。まぁ、多分日常は続き、売れない漫画家であるかもしれないが、自由を貫く彼は十分夢を叶えていると思うのです。個人的に章一と時江のラブなシーンがドキドキしました…。しかし章一、「セックスってつまんないよね」…何だったんだろうなぁお前の恋って!いや初めから時江好きじゃなかったんだよお前!時江可哀想。だけど個人的に、ずぶぬれの時江→暗闇で章一に迫る時江→セックスってry(´・ω・`) …な章一 が一番のお気に入りです。章一の心情が痛く伝わってきました。なんだか嵐なんですけど、普通のそこら辺にいる兄ちゃん達みたいで、またそこが良かったです。櫻井さんの小説家志望役がかなりの駄目野郎っぷりで良かったです。お前小説書いてねぇwwアイドルをここまで自然に物語と溶け込ませることができる監督と、脚本と…凄いなぁ。けど若手俳優さんがこの若者役やったっていいし、なんかもう、若い兄ちゃんならば誰でも務まる気がするw

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