忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

タワーリング・インフェルノ

監督 ジョン・ギラーミン  公開・1975

最後までドキドキ。目が離せなかった…火事怖いですね。火をなめるな!!と言いたいですね。人がパニックになると、しかも集団だと恐ろしく変貌し、自ら死んでいくような哀れな姿になってしまうので、心理というのは興味深く、そして面白いです。この映画では、絶対に安全だとするタワービルが、低コストのずさんな設備のために、電線がショートし、ボヤが大火事になり、300人近くの人々が死にさらされるという、現実に十分ありうる話です。人の造るものを過信し、安全だと信じきる。人にできないことなんてないという愚かな思想。まるでバベルの塔ですね…驕った人間が神の雷をうけるという。都市化が進むにつれ、高いビル群が沢山造られます…そうした過大な思想が時に大惨事を招き、人が造ったものに人が殺されるという。現代人への教訓ですよね。今ある過信を捨てて、本当に大丈夫なのか、安全なのか、ずさんな部分はないのか、全ての人の生活のために、使うものを見直していく必要があると。人の造るものに完璧はないと肝に銘じないといけない。近未来への警告ですね…しかし、もう現実にこういう事故は起きていますから、パニック映画って本当に怖いんですよね、ありうる未来の映像を見ているようで。登場キャラは設計士と消防士がメインで絶対死なないポジションですが、消防隊長はわかる、死なないって!けど設計士の要領の良さと、ピンチの時の判断力、あの身体能力にはびっくりする。まぁ死なないだろうけど。設計士とは思えないあの呑み込みの早さ…最後の貯水タンク爆破するときも消防士の説明を数秒で理解したよな?すげぇぇってなった。本当に良いコンビネーションだった。サギ師のじいさんとミュラーさんは幸せになって欲しかったから、ミュラーさん展望エレベーターから落下したのはショックだった…無情すぎ。で、ミュラーさんは亡くなったのに猫は生きてるとか…いや猫生きててよかったけど、じいさんの失望した顔みると泣けてきて、本当に助かってほしかったので…これが現実かよ!!良い人が死ぬの辛い。欠陥な電線仕様にしたバカ息子とか死が目に見えてわかって、死に方も悪い人間性出まくってて期待を裏切らなかったのは良かったけど。あと、誰にも知られることなく死んでいったカップル(不倫?してたのかな)も可哀想で…。確実に火が消せるのは7階までだと言うのが隊長さんの話で初めて知りました。そら100階以上とか無理すぎ。ビルの社長が つくった人達は殺人者か と独り言のように言うんですが、そうなんですよね。人を殺したのは火ではなく貴方達です。最後に消防隊長がこれからもこんなビルが出来ていく限り、消防士は命をはって戦わなくてはならない みたいなことを設計士に言います…。本当に お疲れ様です、ありがとうございます はじめ、タイトルの後にでてきた一文、「全世界の消防士にこの映画を捧げる」はこの台詞で意味がわかりました。こんな大惨事が起きたって、人はまた同じことを繰り返す…きっと現代に生きている限り、無くなることはないなぁと。全世界の驕れる人々、この映画を見ろ。CGのない映画時代からこんな重大メッセージが…本当に本物の火って迫力があって、熱いものなんですよね。画面通して煙とかでてきそうでした。部屋とかはミニチュアを使って燃やしたりしたそうですが、製作に凄い費用がかかったと思います。でもそれ以上の価値があります。名作です。

拍手[0回]

PR

ウィンブルドン

監督 リチャード・ロンクレイン  公開・2005

テニスラブコメ。物語始まると同時にテニスのラリー音とともに、タイトルとかキャストの文字が出てくるのがおしゃれだなぁ~と思いました。話は何も考えなくても楽に見れるので、本当にゆるくて平和で温かな感じです。主人公はテニス選手のコルト。引退を考えるほど落ちぶれた30代プレーヤーである。お相手は女子テニス選手のリジー。こちらは若手注目株。この正反対なプレーヤー人生を送っているふたりが偶然ホテルの部屋で出会い、そこから急に仲良くなって寝たら、そこから急にコルトが試合に勝ち続けるという…摩訶不思議である。リジーが笑えるほど勝利の女神すぎて。コメディだから…コメディだから…って思っても、コルトさんの潜在能力がこんな…開花するのがこんな…愛だったなんて!!しかも「ラブ(愛)=0」ってテニスにかけてるんだよコレ!!ツッコマナイではいられない。地味に回転ずしが出てきたとこは感動しました…ウィンブルドン、イギリスでも寿司回るんだ!!って。地味にあと、脇キャラが光ってました、コルトの家族とか親友とか、ボールボーイとかね。私、ボールボーイっていう存在をあまり知らなく、というかテニス自体もあまり知らないんですが、このボーイはいいですね。最後の決勝戦で対戦相手のボールがボーイに顔面直撃したとき本当にあの野郎、コルトじゃないけど仇をとってやりたくなるほどだった…それほどボールボーイが可愛かったのです…。この話のテーマは多分、「家族」なんだろうな。何か壊れかけていたコルト一家も、テニスで勝つことによって修復し、ヒロインのリジーも勝つことのみにこだわってたけど(これからも勝ってますが)恋によって興味のなかった家庭を意識するようになったと思うし、結果、結婚して幸せな引退人生。いや、引退したら終わりじゃなくてこれからが始まりなんだよ…って。ハッピーっした。ハッピー映画っした。地味に主人公の父母関係とか弟のだらしなさが良くて、印象に残ってます。激しい恋愛でなく、ゆったりとした愛が魅力です。最後の「マーク・マコーマックに捧げる」は一体何の意味だったのか、調べてみるとIMG創設者で既に他界しているそうですが、スポーツマネジメントとか色々な功労者らしいですね…。知識なくてさっぱりわかりません…。テニス好きから見るとまた違った観点で面白く見れる映画なのかなぁと思います。本当にテニスは打ちあっているようにみえます、CGには思えないほどプロすぎる…。

拍手[1回]

リーグオブレジェンド ~時空を超えた戦い~

監督 スティーブン・ノリントン  公開・2003

何だかアトラクションに乗ったような感覚で見れる映画でした。時間も一時間半ちょっとで、あっという間に終わってしまったという感じ。もとの原作はアメコミだそうで。一つの世界に主役級のキャラ達が勢ぞろいし、世界平和のため首謀者であるMと戦うというものです。登場するのはアラン・クォーターメイン、ネモ船長、トム・ソーヤー、ジーキル&ハイド、ロドニー・スキナー(透明人間)、ミナ・ハーカー(吸血鬼)、ドリアン・グレイ、です。舞台は1899年。彼らは超人紳士同盟とか呼ばれてます…何そのカッコイイ組合!時空を超えてるから、その時代にはありえない物がいきなり登場して、車とか?(定かではない)けど、細かいこと気にするな…っていうのが画面を通して伝わってきます。ツっこむなよ…みたいな。まぁ彼らが人間じゃない扱いだからそんな細かいことどうでもいいんでしょうね。しかし、ちょっと予備知識がないと、キャラ分かんなくてポカーンとなります。もう分かってる人前提でつくられている話なので、元からキャラのことを知ってないと楽しめない感があるんですよね…。夢の共演というのはわかります。個々の個性がよくでていて、これを機に透明人間のこともっと知りたいなぁとか、そんな興味も湧いてきます。個人的にアランとトムの父と息子のような関係には萌えました。ドリアンもイケメンな色気でやばいです。ミラの妖艶さの中の凶暴性が、妖怪人間ベムのベラみたいで、カッコよかったです。最後もアランの復活を予感させるようになっていて、まだ何かあるのかと期待するような終わり方になってますが続編はないんですね。アラン役のショーンコネリーはこの映画を最後に俳優引退したそうで…。アランじいさんがかっこよかったのでこれを機にコネリーさん出演してる映画とか見たくなりました…。

拍手[0回]

黄色い涙

監督 犬童一心  公開・2007

戦争が終わったとき、8歳だった僕を元気づけてくれたのは漫画だった――から始まる本編。そしてこの原作は今は亡き永島慎二の漫画。戦後のこれから頑張っていこうよ日本!オリンピックもあるしさぁ!みたいな活気に満ちあふれていて、劇中に流れる挿入歌が懐かしい歌謡曲みたいな…私は知らない時代なので、懐かしいとか、あの頃は良かったとか思いにふけることは全くないです、むしろこんな時代があったんだという新鮮さしかないです。けどいつの時代も若者は何一つ変わってない。あの頃、夢を追い続けて、挫折し、人生の苦渋というのを初めて味わったり…それでも曲げられない信念だったり。芸術家志望の若者4人が六畳一間のアパートで騒いだり、金の工面に必死になったり(ギリギリまで追いつめられるのにバイトもせず自分の物や人の物を仕方ないと言って質屋に売るのは凄い。そこまで働かないプライド凄い。)かなり愚かな若者たちです…しかし、あんなに生き生きした生活ができるのも若者だからなのです。そらあ夢に破れたりして、結局は普通に就職するけれど、あのバカみたいに叶わないのに何かを信じてたときって一番輝いていたと思うのです。青春ってこんな風なんだな…。一度は好きに、自由とは何かを考えて愚かに行動してみることが大切だと、若さは戻ってこないから。だからこの時だけは、自由を夢見たっていいんですよね。個人的に画家志望の下川が一番きました…あれは筆を折るよ!!良い事があったと思ったら悪い事って…別に絵上手いのに。下川役の大野さんは本当に芸術家なんですけどね!嵐が出てるからこれアイドル映画だろwwと、思って見たのですが、普通になんら違和感なく、若干方言が気になる程度で、全然溶け込んでいました。六畳一間で雑魚寝する感じとかカレーぶちまけるところとか、日常のけだるさが、空気が伝わってきて、自然だなぁみたいな。映画としては、ハラハラする展開もないし物足りなさがありますが、これはただ若者達の日常の姿を見ていく感じで十分良い話です。終わった後、若干の切なさが残ります…そうだよね、現実ってみたいな。しかし漫画家の村岡は自分の信念を曲げることなく貫いたので凄いなぁ、彼は…と。まだ希望があるなという明るい未来を予想しました。まぁ、多分日常は続き、売れない漫画家であるかもしれないが、自由を貫く彼は十分夢を叶えていると思うのです。個人的に章一と時江のラブなシーンがドキドキしました…。しかし章一、「セックスってつまんないよね」…何だったんだろうなぁお前の恋って!いや初めから時江好きじゃなかったんだよお前!時江可哀想。だけど個人的に、ずぶぬれの時江→暗闇で章一に迫る時江→セックスってry(´・ω・`) …な章一 が一番のお気に入りです。章一の心情が痛く伝わってきました。なんだか嵐なんですけど、普通のそこら辺にいる兄ちゃん達みたいで、またそこが良かったです。櫻井さんの小説家志望役がかなりの駄目野郎っぷりで良かったです。お前小説書いてねぇwwアイドルをここまで自然に物語と溶け込ませることができる監督と、脚本と…凄いなぁ。けど若手俳優さんがこの若者役やったっていいし、なんかもう、若い兄ちゃんならば誰でも務まる気がするw

拍手[1回]

荒野の七人

監督 ジョン・スタージェス  公開・1961

テーマ曲が耳から離れない…。時代は古いがそれを感じさせないクールさがある。それが名作なのだろう。物語は「七人の侍」のリメイク。…私はそれすら見てないので、原点を今度ちゃんと見たいと思います。舞台はメキシコで、農民、盗賊、そして7人のガンマンが出てくる。平和で牧歌的な時代は終わったのだと、盗賊カルベラが農民の作物を根こそぎ奪っていくところから話は始まる。毎回被害に遭う農民達は何とか盗賊を追い払うためにガンマンを雇うことにするのですが、その男達が個性ある渋めのカッコイイおじさんばかり…。一人、若造のチコがいますが、彼はその成熟したおじさん達の昔の姿の象徴のようなものです。7人皆カッコイイのですが私は特にクリスとビンの二人が特に。ベルナルドも子供に慕われすぎて、表向きはぶっきらぼうなのに優しさのギャップがたまらなかったです…彼が死んだのが一番ショックでした。というか、まさか4人も戦死するとは思わなく…次々と撃たれていく姿が本当に悲しかったです。ハリーも死ぬ間際まで報酬にこだわってて、さすがお前だぜと思わないでいられなく、クリスの「金鉱があるんだ…」という嘘にも泣けました。しびれたシーンはクリスの7人になった… の台詞。若造チコは若造すぎたため初め仲間に入れてもらえないのですが、拒否られても必死でついていき、村に着いた際ガンマンに怯える農民達に、これから盗賊と戦うのに俺達にまで怯えるなんてそんなタマでいいのかよ的な激励をしたのが、ガンマンおっさん達の琴線に触れたんですな…で、仲間になったと認められたんですな…。カッコイイよ!クリスとは対照的な若干ゆるい感じのビン、なんだか癒しな存在でした。あんなにバカスカ撃ってるのに和みました。盗賊カルベラはクリスらも自分と同じ穴のムジナだと言います。確かにガンマンという立場は同じだが、クリスらは自分達の欲のために人から略奪するようなことはしないのです。何だかんだで日雇いの仕事を探したり、薪を割ったり、いずれは安定した職を持ちたいと思っている。しかし、ガンマンであることは変わりなく。彼らは家庭を持たず、その責任から逃げ続けてきた…いや、自らそれを選んだ人達。ごく普通の生活、帰る場所を捨てた男達。そして、困った人は必ず助ける。そんな良心にはあふれている。最後、村の長がクリスらに あなたたちは風だ… と、告げる。農作物についた害虫を風が散らす…そんな存在。しかし男達は 勝つのは農民、いつも俺達は負けだ… と言って去るんですね。なんだよ負け組カッコイイじゃねぇかー!と思わないではいられないです。チコは村娘と恋仲になったのでガンマン卒業。農業にかえりました…。あれだけお前、「クリスとビンについていくんだ!」とかいきがってたのに。しかし、これも人の道、愛する者ができて良かったじゃないか。最終的に2人のおっさんしか残らなかったのがまたなんかカッコイイ!これからも風のように生きるんだろうな…。7人の人間模様、彼らの生き方、それぞれ描かれていて面白かったです。銃撃戦も現実味があって砂埃がじかに感じられるようでした。当時、CGなど存在しなかったのが、画面をリアルにしていて良い味になっている。そして、黒澤明は世界でも認められ、愛されている監督だったということがこの映画を見てよくわかりました。撮影43日という短さでしかも予算内で収まったという映画。プロすぎる業にびっくりしました。一か月ちょっとでこんな名作を…監督さんの力量ありすぎです。そしてまだテーマ曲が頭から離れません。

拍手[0回]

ブログ内検索

ブログ


URL:http://tugu.kagome-kagome.com/ B*URL:http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/0d8b3191c705760178ecf73d1ed770ac/1355141752
リンクフリーです。
映画、アニメ好きさん歓迎です。

バーコード

訪問者(2013.1.24~)