監督 エイドリアン・ライン
公開・1983歌とともに始まる物語。一度は聴いたことのある、そんな有名な曲が作中流れています。主人公はプロのダンサーを目指すアレックス。夜はバーで踊り、昼は溶接工。二足のわらじを履きながら、汗を流し働き、踊る。夢はあるけど自信がなくて…18歳の女性の夢と友情と恋愛と。見やすかった。話はとても分かりやすいし、人間関係もわかりやすくベタな展開だし。際立つのは、とにかくダンス。踊りが見どころ。こちらも観客になって楽しく見ればいいという気安い感じで、深く考えなくていいし、最後まですっきりする。こういうの好きです。何回でも音楽聴くように見れる映画。実際、一時間半ぐらいの本編ですが、体感時間は30分くらい。それほど内容が音楽とダンスでテンポがいい。アレックス役のジェニファー・ビールスが本当に可愛かったです。笑顔にやられます。鍛えられた肉体美もやばかったです。エロい見方ではなく、ダンスというスポーツに近い意味での美しさ。バーでのダンスはお客を楽しませる娯楽なもの。しかし娯楽はプロがやってこそ楽しいし、魅了される。アレックスはアマチュアだが自分のダンスにプライドをもっている。そこが違う。風俗とは別だ。友人のジェニーがスケートの夢に破れ、風俗店で働くまでに落ちてしまったのを連れ戻し「それはダンスではない」と言うシーンが好きです。ここでの女の友情は良かった。こういうのが本当の友達だろう。迷っていたダンスのオーディションを逃げずに受ける最後の場面、音楽が流れれば操られたように踊るアレックス。審査員もリズムに乗って楽しそう。ここでのダンスの躍動感がすごい。かなり魅入ってしまう。オーディションが終わり、音楽はとぎれることなくEDへ。全てをだしきって満足なアレックス。花束を持ったニックが愛犬とお出迎え。オーディションが合格したのか結果はわからないのですが、そこが問題ではなくて、夢に挑戦するかしないかの問題。良いも悪いも楽しむことだと。青春でした…。
「このフィーリング 人生を信じて ステップを踏めば 世界は私のもの 情熱に燃えて
夢を捨てずに ステップを踏めば 人生は光り輝く 」作中の歌の一節ですが、まさにこんな物語でした。画面を通しての身体の躍動感といい、動きがメインなので、物語性とか細かい人間関係など心理的なものを見たい人にはあっけなく終わりすぎて物足りなさを感じるかもしれません。というか、そういう話ではないので、気分を上げたいときに軽く見るのが一番良いと思います。バーでのダンスシーンはPV見ているような感じです。そんな中で、アレックスとニックの痴話げんかとか、クオリティが低すぎて、もう分かってるよ結局は仲良しなんだろ…( ´Д`)<笑 ってなりました。スポ根に近いと思います。
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