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ユー・ガット・メール

監督 ノーラ・エフロン  公開・1998

ええ話やった…。管理人、これ何度も見てます。超分かりやすい王道ラブストーリーなのですが、テンポよく進むし、キャラの心情が細かく表現されていて、初めから最後まで丁寧にお話を作っているなという作品。メグ・ライアン可愛い…っていう作品でもある。OPは軽やかに音楽とともに始まり、小道具を沢山見せてからの人物登場。主人公のキャスリーンはフランクという彼と同棲中。しかし、彼には秘密でパソコンでメールのやりとりをしている相手がいる。キャスリーンのHNはショップガール。もう一人の主人公、ジョーはキャスリーンのメール相手。HNはNY152。こちらもパトリシアという彼女と同棲中。メールの中ではとても親しい友人。現実では商売敵という関係のジョーとキャスリーン。メールでのやりとりをバックに街で彼らはすれ違ったりしているが、彼らがメールでの友人だなんて誰も知らない。二人だけの世界であるメール。そのメールでのやりとりがいつしか彼らの心の支えとなり…。お互いの名前も職業も住所も知らない。別れたければすぐに別れられるが…やめられない。話題は本、音楽、他愛もない話…。そんな彼らのやりとりを聞いているととても幸せな感じがする。ほっこりするといいますか。ほんのささいな日常の話なんだけど、ジョーの話はユーモアがあるし、それを返すキャスリーンも知的だし。言葉を沢山知っている感じで高レベルな二人なんだなという。はたから聞いていても楽しい。二人は同業者で、本に詳しいから言葉の種類が多いのも頷けるんですが。街角の小さな店が街角の大きな店に潰される…。現実の大嫌いな敵がまさかNY152さんだなんて…!キャスリーンとジョーが喫茶店で会うシーンは物語のポイントになるシーン。ジョーだけが、ショップガールがキャスリーンだというのを知っている。どちらかが知ってるというのが…いいよね!そこからの展開、話のキモに迫っていく感じがなんとも。エレベーターに閉じ込められたジョーとパトリシアのシーンなんかハッとします。もしもここをでられたら…同じエレベーターに閉じ込められた夫人は言う「ここを出られたらママと仲直りを…なにしてるかしら」同じく乗っていた男は「おれは出られたらオーリートと結婚する。愛しているんだ、今まで何を…迷っていたんだろう」そしてパトリシアは「私は目じりのシワをとるわ」……おぃぃぃぃぃ…空気よめや…っていうかなんと想像力のないがさつで思いやりのない発言というか。パトリシアの人間性を垣間見てハッと気づいたジョーは目が覚めて彼女と別れる。ジョー「一緒に乗っていた男は求めるものを知っていた。その男が羨ましかった」ジョーは今までお付き合いした女性は多いが長く続いたことはない。愛とはなんなのか。自分のハートを満たす女…そんな女に出会ったことあるか?と父に問われ…。そこで決意を。そう、心を満たす女性はキャスリーンだと気づくんですよね。求めていた人だと!リアルではいがみ合ってたけど、本当の彼女の素をメールを通して知っているから。その人間性に惹かれるというのは本物だと思います。恋に見た目はあるけれど。もし彼女が不細工だったら…そこは映画だからメグ・ライアンだから!本気でアプローチを開始するジョー。お見舞いに好きなデイジーの花持って行ったり。これもメールでのやりとりで知っているんだよね。そして「友達になりたい」と告げる…。メールでは親友だけどリアルではここからが始まりなんだものね。会う回数を重ねていくジョーとキャスリーン、次第に仲良くなり、商売敵としてではなく、一人の人間として接する。そうしていくうちに惹かれていく。メールでリアルで、一人二役をこなすジョー…。キャスリーンにNY152だというのもバレずにやってのけてる器用さはやはり頭がいいというか。キレる。仕事のできる男は違うな…って感じがしました。そしてNY152と会う日、ジョーは告白するんですよね。「僕らの間に店のことがなくて、ただ普通に出会っていたら…電話番号を聞いてた。きっと24時間も待てずに君に連絡してたよ」「約束を破った男は許すのに、僕の小さな罪は許せない?店を奪ったこと許してほしい」素直な思い。本当になにも隠してない。キャスリーン「いかなきゃ…」名残惜しい感じの彼女。きっとこの告白に心が揺れてるんだと思う。もう憎んでいたあいつじゃない…。ああああこのギャップ!!敵だったのにじつは優しいとか弱いんだから女は!!ジョー、イケメンすぎ。で、で、NY152とついに会うシーン…。「ブリンクリー!!」犬とやって来たよ!!NY152=ジョーが!!!登場とともに音楽が流れるんだけど、管理人、、泣いたわ。何度も見てる。ラストだってたいてい察しはつくがな!けどね、わかってるけど泣くのよ。これきた!みたいな感じで。王道バンザイ。今までの丁寧な描写あってこそこのラスト。色んなことあったよね…思いだされる。「あなたでよかった ずっとそう願ってた」キャスリーンの台詞。いつからずっと願っていたのかは、きっとリアルに友達になってからだと思うんですが。ずっとっていうのはきっとその前から、運命のようなものなんだと思います。そして抱き合いキスしてEND。めでたしめでたし。EDの歌詞も二人の心情と重なって、余韻が… 「あなたといると本当の自分になれる。今までにないほど自然のままの自分に…」言葉がどれほど大切なのか、本当の愛とは…ストレートに分からせてくれる作品でした。

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フラッシュダンス

監督 エイドリアン・ライン  公開・1983

歌とともに始まる物語。一度は聴いたことのある、そんな有名な曲が作中流れています。主人公はプロのダンサーを目指すアレックス。夜はバーで踊り、昼は溶接工。二足のわらじを履きながら、汗を流し働き、踊る。夢はあるけど自信がなくて…18歳の女性の夢と友情と恋愛と。見やすかった。話はとても分かりやすいし、人間関係もわかりやすくベタな展開だし。際立つのは、とにかくダンス。踊りが見どころ。こちらも観客になって楽しく見ればいいという気安い感じで、深く考えなくていいし、最後まですっきりする。こういうの好きです。何回でも音楽聴くように見れる映画。実際、一時間半ぐらいの本編ですが、体感時間は30分くらい。それほど内容が音楽とダンスでテンポがいい。アレックス役のジェニファー・ビールスが本当に可愛かったです。笑顔にやられます。鍛えられた肉体美もやばかったです。エロい見方ではなく、ダンスというスポーツに近い意味での美しさ。バーでのダンスはお客を楽しませる娯楽なもの。しかし娯楽はプロがやってこそ楽しいし、魅了される。アレックスはアマチュアだが自分のダンスにプライドをもっている。そこが違う。風俗とは別だ。友人のジェニーがスケートの夢に破れ、風俗店で働くまでに落ちてしまったのを連れ戻し「それはダンスではない」と言うシーンが好きです。ここでの女の友情は良かった。こういうのが本当の友達だろう。迷っていたダンスのオーディションを逃げずに受ける最後の場面、音楽が流れれば操られたように踊るアレックス。審査員もリズムに乗って楽しそう。ここでのダンスの躍動感がすごい。かなり魅入ってしまう。オーディションが終わり、音楽はとぎれることなくEDへ。全てをだしきって満足なアレックス。花束を持ったニックが愛犬とお出迎え。オーディションが合格したのか結果はわからないのですが、そこが問題ではなくて、夢に挑戦するかしないかの問題。良いも悪いも楽しむことだと。青春でした…。

「このフィーリング 人生を信じて ステップを踏めば 世界は私のもの 情熱に燃えて 
夢を捨てずに ステップを踏めば 人生は光り輝く 」


作中の歌の一節ですが、まさにこんな物語でした。画面を通しての身体の躍動感といい、動きがメインなので、物語性とか細かい人間関係など心理的なものを見たい人にはあっけなく終わりすぎて物足りなさを感じるかもしれません。というか、そういう話ではないので、気分を上げたいときに軽く見るのが一番良いと思います。バーでのダンスシーンはPV見ているような感じです。そんな中で、アレックスとニックの痴話げんかとか、クオリティが低すぎて、もう分かってるよ結局は仲良しなんだろ…( ´Д`)<笑 ってなりました。スポ根に近いと思います。

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タイム・マシン 80万年後の世界へ

監督 ジョージ・パル  公開・1960 

面白かったです。冒頭から時計の針の音と、時計を何度も見せてくる映像で物語に惹きこまれました。主人公ジョージが傷だらけのボロボロの姿で現れたときは一体何が起こったんだ?とだいぶ (゚д゚)ポカーン な気分になりますが、そこから何が起きたのか…というので話は進んでいきます。ジョージは発明家で、タイムマシンを作ってしまうほど優秀なのですが、本当にどうやって作ったのか謎。そんな細かいこと気にしちゃ駄目。タイムマシンが馬車のようで、おしゃれなデザインになっています。過去と未来へ行くためのレバーも水晶のような物がついていて、全体的に煌びやか。映像もとても綺麗で。色がはっきりしていて、絵画を見ているような気分になりました。未来の世界で核戦争が起き、町が破壊されるシーンは特撮という感じで、車も玩具だし町も作り物な感じが半端ないのですが…それを圧倒する破壊力で…火山も爆発するし、溶岩も町に流れちゃうし…画面が真っ赤で…そんな細かい事を気にする間もないほど物語の展開がテンポよくて最終的にどうでもよくなります。未来の世界に希望をもっていたら、そんなことなかったというのがオチで。未来の世界の現実感のなさ…。現代は1899年で、1940年までは現実的に起きそうな出来事で固められているので、感情をこめてみることができます。しかしいきなり802701年…いきなりユートピア!?この場面の変わり様に、これから起こる事に期待せざるおえない。人類が核戦争後、地下(モーロック)と地上(イーロイ)に分かれているとか。モーロックがイーロイを家畜にして食ってるとか衝撃的な様子が明かされていくのですが…。モーロック、どんだけ最強の地底人かと期待したら、案外、弱い モーロックの姿は一言で言えば「妖怪」ああいう雪男いそうだよね(笑)みたいな…。全身水色なのが気色悪くて、火が苦手って…お前元は人間だったのにそこまで退化したのかみたいな。頭から肩にかけて何故か白髪で覆われているのも笑えた…。体型もぽっちゃりしているし、私は一瞬、高木ブーに見えました。ひょうきん族とかお前レギュラーだっただろ(笑)みたいな…。モーロックも笑えますが、ジョージも逆に強すぎて笑いました。というか、イーロイが全員束になってかかればモーロック壊滅できます。後ろから頭どついただけで吐血。あっさり死亡。一番笑いました…。どんなに怖い奴かと思ったら…ただのひょうきん族だったなんて。結局、現代に戻りますが、ジョージは未来人ウィーナと恋しちゃったので、802701年に旅立って終了です。映像もめまぐるしく変わって飽きない面白さ。未来って本当にどうなっているんだろう?見た人がそれぞれの未来を想像するのも楽しいですね。以下、気になった場面と好きなシーン↓

●四次元は視覚や感覚を超えている。「例えば わしが こうして前後に歩けば1次元 左右の動きを加えれば2次元 上下を加えれば3次元」お友達の説明有難う。私もよく分かってなかった●四次元とは?「単なる理論に過ぎんよ 誰一人実態も存在も知らん」「他の次元同様に確かな存在だ」●「時間の旅はできるのか」「人が未来へ踏み込んだら混乱を起こすのでは?」「未来は変えることができない」「はたしてそうか?」「人は運命を制御できるか 未来を変更できるか」●葉巻での実験。タイム・マシンの模型は消え、未来へ行った。そのものは消えただけでそこにある。「我々は1899年にいるがモデルは100年も未来にいるからだ」「現在の空間だからモデルに触ることはできない」「時間は空間も変化させる」●ジョージ「自分の生まれた時代が私は好きではない」「人が簡単に死にすぎる。科学に要求されるのは より能率的な殺人兵器の発明だ」戦争はなくならない。科学者は殺人兵器を進んでつくる発言。後に核兵器となるわけですか…。●時間の流れが、向かいの店のショーウィンドーに飾られているマネキンに焦点を当てているのがオシャレ。時の流れとともにマネキンの着ているドレスは変化していく。流行の変化が時間の変化と重なっていて、面白い。●時が経っても変わらないデビッドのジョージに対する友情。未来ではジョージは行方不明。しかし、絶対帰ってくるから…と、デビッドがジョージの家の権利を買い、守っている事実。けどデビッドは戦死…それを聞いたジョージもショックで唖然…。また更に未来へ行く姿が切なくて●もとの1900年1月5日。友人との約束のパーティの日に戻る。タイムマシンで未来に行った話を友人らは信じてくれない。ウィーナにもらった花が未来へ行った証明だと、花に詳しいデビッドに渡す。現在には無い花で、友人のデビッド驚く。●「永遠に変わらぬ友情をありがとう」デビッドに言うジョージ。永遠の別れを友人に告げるシーン。デビッドの表情の変化が細かくて…え?何故?から、確信へ。そしてジョージが去った後、嘆くでもなく、彼の行く末を楽しそうに思い描くかのような素振り。本当は寂しいのでしょう。デビッドだけがジョージの話を信じることができる。最後、家政婦さんのデビッドを見送る表情…悲しそうな、何とも言えない顔がまた涙。しかし悲劇的な終わりではない。きっとこれからジョージは現代で行方不明となり、デビッドはずっとあいつは帰ってくると言うのだろうなぁ。何かあったときのため…また、ジョージを忘れないために。ジョージの家をずっと生きている限りは守っていくのだろうなぁ。泣ける…。ジョージとデビッドの、この関係が時を超えても変わらないものだったなんて…。良い話です。時代は変わるけど思いは変わらないという…まさかの友情ものだった…。


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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

監督 ピーター・ジャクソン  公開・2004

最終章…長かったけど、見てよかった…。もう続きがないのが寂しいぐらいである。今回、冒頭からスメアゴル(ゴラム)の過去から始まる。彼も元は普通の素朴な青年だったのだなと考えると胸が痛い。指輪と出会ってしまったがために、その魅力に心奪われ、友人を殺してしまい、一人ぼっちに。心の弱さ…それを責めることはできない。悪の因子は心の弱さであると。誰しもが強い心をもっているわけではないから。指輪の力でゴラムの命は長らえ、指輪の魔力で身体と心は蝕まれ、人間とはかけ離れた醜い姿に。一人の人生が分かると、例え憎い奴でも情けをかけてしまいたくなります。フロドの考えは正解だったと思います。もしもあの時、サムが言うようにゴラムを殺していたら、きっと指輪は葬れなかっただろうと。指輪を火口に持っていき、あとは手を離すだけで苦しみから解放されるのに、長く指輪を所持していたフロド。やはり指輪の力を甘く見てはいけなかった…、指輪は僕の物だと。指輪をはめてしまうのですが、そこで彼を尾行していたゴラムが指輪を奪い返そうとフロドに飛びかかり…。あの妨害がなかったらきっと指輪はまだ現世にありました。フロドの情けが、指輪を葬る結果をつくったのだと思います。本当に良かった。そして、長い間彼に使えたサム。フロドがサムを勇者だと言っていましたが、本当にその通りです。ゴラムの悪のささやきに惑わされ、一度はサムを裏切り置いていったフロド…。後でサムが正しかったと、サムの存在がどれほど大きかったかを知る。サムはゴラムに陥れられ、フロドの信頼を失い、失意で涙いっぱい…元来た道を帰ろうとするのですが、やはり主人のもとへ。最後まで忠誠を誓うことに変わりなくフロドのピンチを救う。「指輪の重荷は負えなくても、あなたは背負えます」と…力なく横たわるフロドを背負っていく姿は、やばいほど男前。号泣…。ラスト、世界に平和が戻ってホビット庄に帰り、かねてから好きだった人と結婚し家庭をつくったサム。フロドは役割を終え、もうこの世界に戻ることはできないと…ガンダルフや、エルフ達が旅立つ永遠の国、不死の国へ一緒に行ってしまう。「指輪物語を書き上げるのはお前だ」とサムに本を手渡して。サムは新しい世界に生きる。最後の「戻ったよ」が平和の訪れで、いつもの愛すべき生活の始まり。自分の役目、使命が果たされると現世ではなく別の世界へ旅立つという、それは「死」ではなく「旅」というのが良い。終わりではないという、未来が輝いているようで…。長い旅でしたが、見ている私も物語の一部になったみたいな錯覚があり、皆と旅をしてきたような一体感があった。終わると力が抜けてしまう。この映画見て良かったなと思いました。正直でまっすぐな物語。監督さんがこの話のテーマは 友情、勇気、忠誠、愛 だとおっしゃっていましたが、本当に生きていくのに必要な力の元が全て詰まっています。種族の違うもの達が力をあわせて戦うとか、世界平和とか、今の世界にだって必要なことが沢山でした。本当にありがとうございましたと言いたいです。以下気になったシーン箇条書き

●ピピン、メリー、ガンダルフらと再会のシーン。パイプ吸いすぎだし、なんか食いすぎだし、のんきすぎる。久々の癒し…そんな姿にガンダルフ呆れ顔で一言「ホビットめ…」●ガンダルフ、目を開けて寝る。とても怖い。正直、サウロンより怖い●ゴンドールの城(定かではなし)が真っ白すぎて綺麗すぎ。●ガンダルフのピピンの扱いがひどい「つまりお前は何もしゃべるな」●ローハン国やさまざまな国が援軍など助け合おうとするシーン。のろしが山の上から次々上がっていくところは雄大な自然につつまれかなり壮大。規模のでかさが半端ない●二部でボロミアの兄だと思っていた人はボロミアの弟でした。ちゃんと見ろ…●ピピン、ゴンドールの執政に忠誠を誓う。執政に歌を歌えって言われて歌ったピピンの声が美声すぎて鳥肌●メリーもローハン兵に。小さすぎて可愛すぎる兵隊。●エオウィン姫、アラゴルンに振られるも強い女。男装してローハン兵に紛れる。メリーも一緒に馬に乗る。この二人の組み合わせ可愛い。そしてエオウィン強すぎ。「私は女だ!」がカッコよすぎ…女キャラではエオウィンが一番好きです…●ガンダルフじいさん、狂い始めたゴンドールの執政に容赦なさすぎ。執政の言動全て無視なのが逆に爽快すぎて笑えた…●ゴラムが案内したトンネルが気持ち悪すぎ。クモの糸とクモと…リアルなネバネバが嫌だった●戦闘シーンは全て。騎馬兵がずらっと並ぶと爽快だし、圧巻…。オークの兵の多さが尋常じゃないのでまぢゴキブリみたいだった●いきなり現れたゾウのような動物に乗って戦う部族…モンハンみたい●レゴラスが強すぎる。火の打ちどころのないイケメンすぎて、たまに言うギムリの皮肉に全て同意●黒門の前でレゴラスとギムリのやりとり。ギルム「エルフの隣で討ち死にするとは」レゴラス「友達の隣でなら?」ギルム「いいね…それならいい」結局は仲良し●オーク兵VSアラゴルン率いる西の民「フロドのために!」負けると知っていながらの戦い。一斉に敵に向かっていく姿が鳥肌●フロドとサムの関係「お前と一緒で嬉しいよ」●鷹に乗ったガンダルフ。フロドらを溶岩の中から救出…どこまでもガンダルフじいさん頼りなる人●フロド、ガンダルフとの再会。ようやく彼の笑顔が…仲間と続々再会。皆無事に生還できて良かった…●アラゴルンがカッコよすぎ。新時代の王に…ホビットの4人は友達だ…と頭を下げることをやめてくれと。どこまでも友情半端ない●最後、エルフとガンダルフ、ビルボとフロドの旅立ち。旅立ちの舟が綺麗すぎ。輝きが半端ない●主人公のフロドは他のキャラと比べると台詞も少ないしアクションが少ないけど、彼の苦悩の表情というか、全て台詞で感情を表現していなくて、存在感があって、若いのに良い役者さんだなぁイライジャ・ウッド…

良いお話でした…三部作で良かった…。



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ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔

監督 ピーター・ジャクソン  公開・2003

前回の続き、二作目である指輪物語、佳境です。死んだと思っていたガンダルフが生きていたり、新キャラが沢山登場したりで、長いけれどあっという間に映画を見ることができました。今回、ゴラムが重要なポジションな感じで、登場回数もかなりあり、彼の「善と悪」の葛藤が垣間見れました。フロドとサムを尾行し、指輪を奪い取ろうと必死なゴラム。捕えられますが、フロドの情けで殺されず、道案内役にされるという…。サムはゴラムを信じておらず、フロドの身を案じて彼を遠ざけようと必死。しかし、フロドはゴラムを本来の姿、指輪の執着から離れた「善」の彼に戻したいと、信じようとするのです…。サムが正しいのか、フロドが正しいのか…。それは三作目で明らかになると思いますが、悪の心がまたゴラムを支配しつつ、どう転ぶのかわかりません。どうかフロドを信じてくれとゴラムに言いたいです。何かあったらサムがゴラムを躊躇なく刺しそうですが…。以下長くなるので印象に残ったシーンを箇条書き

●レンバスというエルフの食べ物がクッキーみたいで上手そう●ガンダルフ最強すぎ●アラゴルン、レゴラス、ギムリが雄大な自然を走り抜けるシーン。とにかく壮大で、綺麗。ギムリが長距離苦手だから皆より遅れて走って、レゴラスに若干背中押されるような感じで良かった。ギムリが可愛くみえた…●ピピン、メリー、木人の背に乗りっぱなし。本編3時間もあったのに、ほぼ木のエントとの絡みしかない。何もできない非力さ…でも何かできることがあるはずだ。そんな一般人からの目線。一番感情移入しやすいキャラです。●アラゴルン、崖から落ちるも無事帰還。この人は人間なのだろうか。エルフのアルウェンとの恋が切なすぎる。エルフと人間の寿命の違いとか…住む世界が違うとか、種族が違う者同士の恋ほど切なく燃えるものはない…●ガンダルフ、灰色のガンダルフから「白」のガンダルフに。白く輝きすぎで見るのが辛いほど発光●ガンダルフVSモルゴスのバルログとの死闘、「奴を投げ落とし、山腹に打ち付けて息の根を止めた―――」魔法使い最強●ガンダルフの九死に一生体験…不思議な空間へ出て、そこには星達がまたたき…過ぎ去る一日が地上の一生より長かった――――(略)とにかくじいさん半端ない●ローハンの王、サルマンの呪縛から解かれる。若返りすぎ●ギルム、何か食いすぎ…でもギルムが可愛い。エオウィンを元気づけるような発言とか、優しい奴め…あの背が低いずんぐりむっくりな感じも可愛く…一部より更に味がでてる●エオウィン、アラゴルンに惹かれるという王道パターン…しかし私はギルムとエオウィンが良いです…●サルマンの兵が明らかに人多すぎで容赦なさすぎる●アラゴルンの馬が主人に献身的で泣けるほど可愛い。崖から落ちて倒れてるアラゴルンをぺろぺろ…可愛い…●ボロミアの兄登場で、前回のボロミアの死がこのための伏線だったと気づく。最後の最後で指輪にとらわれなくて良かった…サムの訴えが一番大きい●ローハンの兵にエルフの軍団が加わる。弓の命中率半端ない…●木人、エント、戦いに我らは関係ないと非協力的だったが、サルマンによって自然を破壊されたと知るや仲間のためにと容赦ない。水を呼んだり、敵を殴り殺しまくったり、木、強すぎて若干怖い。自然を操ることができる奴らが一番最強だと思うんだが●ローハンの兵、劣勢だったのにガンダルフ率いる兵の加勢で一気に勝利。ガンダルフ神すぎ●主人公フロド、ひたすら走る、歩く、捕まる。指輪の支配で精神的にかなり危うい。そこでサムの存在のでかさ…サムの精神力は並大抵のものではない。サム献身的すぎ●暗い物語の結末ではなく太陽が昇るような結末。決して主人公は道を引き返さない。命をかけて戦って守る、尊いものがこの世界にはある。いつかこの指輪をめぐる戦いは物語となって、自分の息子らに語るだろう―――というサムさんの語り●「サムがフロドを助けた」勇者はサム。あくまでサム推しなフロド

皆戦う理由は一つ、「仲間のため」なんですよね。世界のためとかそんなスケールのでかいことじゃなくて、身近にある尊い生活を守ること。それが自分達のすべて。物語も次で最終章ですが、終わりに近づいていることがわかります。一部では本当に少ない仲間達だけで、サウロンと戦えるのか不安すぎて、先行き暗かったのに、渓谷での戦いに勝利したり、未来に光が見える展開で安心。そして何より指輪がどうなるかが一番気になるところです…。フロドの苦しみを解放し、物語初めの、ホビットの村にいる元気な彼をはやく見たいのですが。肉体的には戦ってなくとも精神の戦いも同じくらい辛いので。幸せになってくれと願わずにはいられない…。ゴラムはCGで造られていますが、リアルに物体を感じられる人ですよね…。生々しくて。人間の動きを見てCGを造ることでよりリアルになるんですね。キャラ達の内面が一部より更に濃くなって一人一人を愛情もって見守ることができます。だから最後まで生き残ってほしいのですが。二部は戦いが中心なので、馬を使った戦闘シーンや弓で射るシーンや、とにかく目が離せない展開。特殊効果とか気にならないぐらい本物みたいで。全くダレずに続きが気になります。

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