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荒野の七人

監督 ジョン・スタージェス  公開・1961

テーマ曲が耳から離れない…。時代は古いがそれを感じさせないクールさがある。それが名作なのだろう。物語は「七人の侍」のリメイク。…私はそれすら見てないので、原点を今度ちゃんと見たいと思います。舞台はメキシコで、農民、盗賊、そして7人のガンマンが出てくる。平和で牧歌的な時代は終わったのだと、盗賊カルベラが農民の作物を根こそぎ奪っていくところから話は始まる。毎回被害に遭う農民達は何とか盗賊を追い払うためにガンマンを雇うことにするのですが、その男達が個性ある渋めのカッコイイおじさんばかり…。一人、若造のチコがいますが、彼はその成熟したおじさん達の昔の姿の象徴のようなものです。7人皆カッコイイのですが私は特にクリスとビンの二人が特に。ベルナルドも子供に慕われすぎて、表向きはぶっきらぼうなのに優しさのギャップがたまらなかったです…彼が死んだのが一番ショックでした。というか、まさか4人も戦死するとは思わなく…次々と撃たれていく姿が本当に悲しかったです。ハリーも死ぬ間際まで報酬にこだわってて、さすがお前だぜと思わないでいられなく、クリスの「金鉱があるんだ…」という嘘にも泣けました。しびれたシーンはクリスの7人になった… の台詞。若造チコは若造すぎたため初め仲間に入れてもらえないのですが、拒否られても必死でついていき、村に着いた際ガンマンに怯える農民達に、これから盗賊と戦うのに俺達にまで怯えるなんてそんなタマでいいのかよ的な激励をしたのが、ガンマンおっさん達の琴線に触れたんですな…で、仲間になったと認められたんですな…。カッコイイよ!クリスとは対照的な若干ゆるい感じのビン、なんだか癒しな存在でした。あんなにバカスカ撃ってるのに和みました。盗賊カルベラはクリスらも自分と同じ穴のムジナだと言います。確かにガンマンという立場は同じだが、クリスらは自分達の欲のために人から略奪するようなことはしないのです。何だかんだで日雇いの仕事を探したり、薪を割ったり、いずれは安定した職を持ちたいと思っている。しかし、ガンマンであることは変わりなく。彼らは家庭を持たず、その責任から逃げ続けてきた…いや、自らそれを選んだ人達。ごく普通の生活、帰る場所を捨てた男達。そして、困った人は必ず助ける。そんな良心にはあふれている。最後、村の長がクリスらに あなたたちは風だ… と、告げる。農作物についた害虫を風が散らす…そんな存在。しかし男達は 勝つのは農民、いつも俺達は負けだ… と言って去るんですね。なんだよ負け組カッコイイじゃねぇかー!と思わないではいられないです。チコは村娘と恋仲になったのでガンマン卒業。農業にかえりました…。あれだけお前、「クリスとビンについていくんだ!」とかいきがってたのに。しかし、これも人の道、愛する者ができて良かったじゃないか。最終的に2人のおっさんしか残らなかったのがまたなんかカッコイイ!これからも風のように生きるんだろうな…。7人の人間模様、彼らの生き方、それぞれ描かれていて面白かったです。銃撃戦も現実味があって砂埃がじかに感じられるようでした。当時、CGなど存在しなかったのが、画面をリアルにしていて良い味になっている。そして、黒澤明は世界でも認められ、愛されている監督だったということがこの映画を見てよくわかりました。撮影43日という短さでしかも予算内で収まったという映画。プロすぎる業にびっくりしました。一か月ちょっとでこんな名作を…監督さんの力量ありすぎです。そしてまだテーマ曲が頭から離れません。
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