監督 米林宏昌
公開・2010 滅びゆく種族(小人の少女)と死んでしまうかもしれない病弱な青年の心と心が通いあう過程と。出会いと、変えることのできない宿命と、切ない別れと…。小人の世界から見る人間世界は大きさはもちろん、自然とかも全然違うんですね。自分よりも植物が高い位置にあるという空間が、画面を通して伝わってきました。緑が綺麗ですね~。夜の狩りの台所のシーンなど、昼間は生活音で溢れているから再現して、まな板をたたく包丁の音などを全体に響かせていましたが、とてつもなく大きく聞こえました。小人だとああいう風に聞こえているんだ…という臨場感が半端なかったです。小人の生活可愛いなぁ(*´ω`*)サイズがすべてミニチュアって…。ドールハウス好きにはたまらない作品なのではないでしょうか。しかし、ホチキスの針がアリエッティの洗濯バサミよりでかいって…。あの大きさは間違いなく洗濯バサミではありませんよね。文具系の何かですよね…紙とか挟む感じの…。大きさの矛盾はいくつか感じましたが、それも笑えるネタになりました。そんな神経質に細かく見ていく必要などないよ!アリエッティなんだからさぁ!登場人物はどれも魅力的で感情がすんなり入り込めました。個人的にお父さん、やられました…。なにあれ両面テープでぺたぺた壁のぼってるだけなのに動作がいちいちカッコイイから…。テープ切るとこのナイフの使い方とかプロすぎて惚れる。あと足を怪我してスピラーに担がれてるとこなんか…もう。足は捻挫でしょうね…。しかし大げさに運ばれてるとこ見ると、頼れるんだか、肝心なところは天然だったりするかもしれないとか妄想が膨らんでしまって大変でした…。いやもう犯罪的にエロい(;゚∀゚)=3 スピラーも野生児で良かったですし、翔さんも病弱なくせに結構活動的だったり(アリエッティを守るためよね)いきなりベットで虚脱してたり、静と動の差が激しくて、面白い子だなぁと思いました。小さい頃から他の人とは違った人生を歩んできているからか、心臓が弱く常に「死」を考える生活にあるせいか、考え方があの歳の子供にしては大人びていて、自己流哲学を持っていそうな。自然と本ばかり読んで博学になっちゃうよね!ハルさんに小人の存在をバラしてしまう原因をつくってしまう翔さんだけど、自分のミスは完璧に全て責任もって素早くなかった事にできる。処置はええええ…翔さんが凄すぎて逆に鳥肌。あの素早さは何なのでしょうか…庭にいたはずなのに、もうベットの中で読書すか…瞬間移動ぱねぇ…。ハルさんは樹木希林でしたね。もうハルさんが恐すぎて震えた。小人=シロアリみたいに。そんなにいねぇっつうの!!駆除されてたら絶滅だわまじで…。他に仲間いて良かった…スピラーが頼りです。声優さんも全て俳優さんだけども、違和感全くなくて、アリエッティ役の志田未来ちゃんは本当にあっていたと思います。そして音楽も良かったです。ラスト、「君は僕の心臓の一部だ…」から流れるセシル・コルベルの曲…じ~ん。あそこで泣きました。サントラとか欲しいです。癒される…。
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