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キッチン・ストーリー

監督 ベント・ハーメル  公開・2004

なにこの温かな話。なんだこの可愛い初老達は!おだやかに流れるこの時間がとても心地よかったです…。冒頭は台所用品の説明から入ります。機械だらけの無機質な感じ。台所における独身男性の動きを調査するという使命のもと、スウェーデン人のキャンプ観察団がノルウェーにやってきます。観察者は被験者の台所へ出入りするが、会話をしてはいけないし、ほぼ透明人間にならなくてはならず。観察員フォルケと被験者イザックの関係が、ゆったりと変わっていくところが見どころです。初めはお互い気を許さず、緊張感が半端ないのですが、いつしか被験者が観察員を観察。フォルケが勝手に塩を借りる(お弁当のゆで卵にかける)。タバコの火がなくて困っていたイザックにフォルケが火を貸す。そんな小さな行動が、いつしか二人の心を通わせ、会話をするまでになる。フォルケがイザックの誕生日を祝ったシーンは最高に幸せそうです。酒も飲んで、べろべろに酔って…。観察員が被験者と仲よくなることは禁止されていて、知れたら解雇されるということを分かっていながらもフォルケはイザックと交流する。イザックもフォルケに対して友情が芽生え、フォルケが解雇されないように嘘を取り繕ったり。部屋の隅にある観察台でフォルケの真似して座ってみたりするイザックが…可愛くてたまらんです…。夜とか台の上で眠っちゃったフォルケにそっと布団をかける姿も愛を感じれてよかったです。人は機械じゃないんですよね。システムとか行動パターンとか、そんなものでは推し量れないもの…「心」があるんですよね。あと食べものが何とも印象的です。フォルケのゆで卵弁当は素朴で美味しそうだし、イザックがバリバリとかじる板チョコも。フォルケがキャンプカーで音楽を聴きながら食べている食事も美味しそうでした。あと、ろうそく立ちすぎなケーキも…。テーマ曲がポップな感じで作中にたまに流れる曲も同じだったりで楽しい気分にさせます。お気に入りシーンは ●おっさん(イザック)がおっさん(フォルケ)を観察。頭皮見すぎだろ…何が楽しいんだろうっていう…わざわざ穴まであけて…ユーモアだなぁ●イザックの友人グラント、髪の毛を切ってもらったり、何かと家に来て、おっさん同士仲良しだけど、仲良しすぎたための嫉妬半端ない●イザック、チョコ、食べすぎ●コーヒーを飲むおっさん達●フォルケのイザックに対するお礼「ありがとう」これが初めて交わした言葉だったような●誕生日パーティー●馬の上で寝るフォルケ●イザックのベットで寝るフォルケ●フォルケのキャンピングカーが線路の真ん中に放置される事件。それを涙ながらに悲痛な声をあげて見たイザックが馬車で家に戻す(ここはかなりきた。凄い愛を感じる)●帰れという命令を無視してイザックのもとへ行くフォルケ(とても清々しいです)●「死は最初から予定されている」ラストは切ねぇ…泣く。●イザックはいないがフォルケに新しい友人ができたらしい(コーヒーカップが二つ)●ノルウェーの田舎町が雪景色から青々とした春景色に…… 老後とかこんな風に暮らせたら何とも穏やかでいいよねぇという気にさせます。穏やかで楽しい人間関係が人生を豊かにするのだと。見たあと優しい気分にさせる良い映画でした。
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